年明けそうそう、こんな話もどうかと思うが、
自分への戒めのため、書くことにした。
前回のblog、地道な「解毛(かいもう)」作業の後、
カーダーと呼ばれる機械に何度かほぐした毛を通して
毛の方向をそろえる「カーディグ」という作業をする。
その後で、つくりたい布をイメージしながら
紡ぎ車で糸を紡いでいく。
糸は、紡いだままでは撚りが戻ってしまうので
木枠に巻き取って、蒸し、「撚り止め」をする。
先日、撚り止め作業をしながら、別の毛をカーディングしていた。
ついつい カーディングに夢中になってしまい、
私は、うっかりすっかり撚り止めしていることを忘れていたのだ。
カーディングが終わり、夕飯の準備をしようかとキッチンへの扉を開けると
なんちゅうニオイ!!!!!
沸騰して5分程度蒸せばいいものを
少なくとも一時間以上は火にかけていたのだ。
恐る恐るフタを取ると、ホーロー鍋の内部は茶色くスモーク状態。
木枠の糸は一部が溶けたような形状で炭化していた。
・・・無残。
でも、火事にならなくって、本当に良かった~。
その時、思い出したのだ。
ウールの性質を紹介されていた本に書かれていたこと。
『 化学繊維はすぐ溶けて発火するが、
羊毛は火を出さず「炭化」するので、
火事になっても火が燃え移りにくく、有毒ガスを出さない 』、と。
だから、事故で火だるまになる可能性のあるカーレースの
レーシングウエアはウール100%のものが多いらしいし
カーテンやカーペットなどにも適している。
今回の件は実証実験ではなく、もちろん単なる私の不注意なのだが、
ウールの底力を目の当たりして、感動したのも事実。
深い深い反省と共に、大災害にならなかった幸運に感謝し、
キッチンタイマーを買おうと、強く決心した。
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おくればせながら
2011/01/11(Tue)22:57
かわいい賀状ありがとうございました☆
いろんな作品がうみだされるのを楽しみにしています♪
ウールってそんな性質だったんですね。すごいですねえ。大事にいたらずなによりです。
5分程度蒸す、なら他の作業に戻らずストレッチなどの時間にあてるのはどうですか??と今思いつきましたよ。ラジオ体操なんてほどよい時間です。
わたしもよそに気をとられて鍋をこがしてヒヤっとしたことがあります。
日々の暮らしには気を抜けませんね。
No.1|by せーら|
URL|Mail|EditRe:今年もよろしくお願いします
2011/01/12(Wed)14:18
気をつけたいと思います。
反省、反省。